ケーブル防護の助っ人

(1) 桃太郎発祥の地でプロテクター誕生?

記事提供:協栄線材㈱
2014.6.30
 ●ステンレス・ケーブル・プロテクターとは?
  その名の通り、材質がステンレス製で新設、既設ケーブルをげっ歯類、鳥虫類被害から防護するプロテクターです。
   
●げっ歯類、鳥虫類とは?
  固い植物の実や草を食べるのに適したかぎづめをもった小型の哺乳類で齧歯目Rodentiaに属する。
  体重は最少がカヤネズミの5~7g、最大がカピパラの約50kg。ウサギ目に似るが切歯(門歯)が上下とも1対しかない。切歯は長大で、終生根ができず弧を描いて伸び続ける。大部分が歯質よりなり、固いエナメル質がその前面にしかないため、先端はのみ状を呈し、クルミやマツの実のような固い殻をかじって穴を開けるのに適する。常に物をかじってすり減らす。犬歯はない。
  哺乳類では最も種類が多く、リス、ネズミ、ヤマアラシの3亜目に大別される。鳥虫害の主なものとしては、むささび、ももんが、カラス、キツツキなどの中型からやや大型で啄み力のある鳥類。コウモリ蛾の卵生による被害などである。
 
●ステンレス・ケーブル・プロテクター誕生話
  ステンレス・ケーブル・プロテクターの歴史は、今から遡ること14年前。(平成12年)
当時、扇千景建設大臣だった頃、(「一閣僚一仕事」)が名言でした。
  その、扇建設大臣の肝いりで岡山県の下水道内に、光ファイバーを積極的に敷設していくとの案件があり、当社は販路拡大のチャンス到来と捉え、アプローチをかけました。数々の要求条件をクリアーするために日々資料をあさり、ネズミの噛む力ってどれくらい?水没した場合に腐食しにくい材質は?狭小スペースで作業し易い構造はどんな形?重さは?・・・なおかつ低廉な物?討議を重ね、試行錯誤して誕生したのがステンレス・ケーブル・プロテクターです。
  当時の要求条件は、以下のとおりです。
 ・ねずみの噛みつき力に耐える構造であること。
 ・マンホール内の既設ケーブルに容易に取り付けられる構造であること。
 ・軽量であること。
 ・低廉であること。

●ねずみに対して効果絶大
 
そして、製品化したものが、材質:ステンレス、構造:螺旋形状、内径12mm、長さ1mと2mの一本ものでした。

  敷設後、ネズミに齧られたなどの話はなく、無事に大役を果たすことができました。しかしながら、納入は一時で終わってしまい、その後しばらくの間ステンレス・ケーブル・プロテクターは静かに眠ることとなりました。
  しかし、現在ではケーブルへの驚異は更に増し、ネズミだけに止まらず多くのげっ歯類生物や鳥虫類生物との戦いが始まることとなったのです。

  次回は「げっ歯生物との驚異的な戦い」についてご紹介します。

 

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