高上金物あれこれ

(2) 痒いところに手が届く

記事提供:㈱浅羽製作所
2013.8.30
 ●きめ細かい対応
 「FRP製高上金物」が開発されてから30年経過しました。この間に様々な設置条件のために、この製品が使用できない場合があることがわかってきました。またお客様の家屋形態も様々に変化してきております。今回はそれらの課題の解決や変化に対応し、痒いところに手が届くようなきめ細かい製品開発に取り組んで参りましたのでご紹介いたします。

                 
1.障害物があっても大丈夫
 現状の棟木用高上金物は棟木の下面と側面に釘で取り付けて使用するようになっています。しかし棟木の下面に電線が布設されている場合があり、この状態では取り付けができませんでした。そこで正面と下面または側面のどちらかで固定する方法を考えました。さらに破風板などのひさしが棟木の上にありますがそれを回避するために前後にスライドできるようにしたものを考案しました。
 

  
【提案会社】 株式会社ミライト(旧株式会社東電通、旧大明株式会社)、NDS株式会社
       イワブチ株式会社、日動電工株式会社、株式会社浅羽製作所
 
2.簡易型も考えてみました
 現行のFRP高上金物のロッド棒の長さは1.5mです。しかしお客様によっては1.5mも高さを必要としない場合があります。このような場合には簡易的なものがあれば、美観上もコストの面でも助かります。そこで高さが40cm程度の小型の高上金物を考案しました。
 
【提案会社】 株式会社ミライト(旧株式会社東電通、旧大明株式会社)、NDS株式会社
       株式会社日本理工
 
3.自営柱にも対応できる
 最近では、家屋に一切電線類を取り付けない方法を取られているお客様もいらっしゃいます。その方法の一つに敷地内にスッキリポールなどの自営柱を建て、そこで電線類を引き留めておき、そこからは地下を通って家屋に引込むというものです。
 自営柱は電力線との離隔を取るため、NTT引込みポイントが決められていますが自営柱が短かく地上高を確保出来ない場合があります。そこで電力線との離隔を確保しつつ地上高も確保できる高上金物を考案しました。
 

【提案会社】 株式会社ミライト(旧株式会社東電通、旧大明株式会社)、NDS株式会社
       日動電工株式会社、株式会社浅羽製作所

 

 今回ご紹介させて頂きました上記3件につきましては、通建会社殿と全通協との共同開発によりNTT殿へご提案させて頂いております。

                                           以上 

 

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