記事提供:㈱浅羽製作所 2013.10.31 |
●高上金物に求められる要求事項 |
第1回、第2回とこの連載をご覧頂きましてありがとうございました。最終回となる今回は高上金物について整理し、現状及び今後の取組みなどにつきまして述べさせて頂きたいと思います。 高上金物は、電線に人や車が接触する事故を防ぐための安全対策及び通信線と電力線との離隔を保つことが目的の製品です。主に平屋の家屋に使われており需要のピークは30年くらい前でした。現在では需要は極端に減少しておりますがそれでも地上高不足という状況が発生し工事をされる方が大変ご苦労されています。そこでこの製品に求められております各種条件を整理しますと次のようになります。 1.技術的機能 2.お客様から求められること 3.工事会社様が求めるものは |
●厳しい現実 |
これまで上記のご要求を満足するものを目指し各種高上金物を開発してまいりました。しかしながら、需要数が少ないために量産体制が取れずコスト高な製品になってしまうものもあります。 |
●今後の取組み |
需要の少ないものは金型などを用いず且つ安く作れる製品が望ましいのですがそのためには、今後さらにNTT様と規格や強度のご相談を行い、また工事会社様と作業性の良い取付方法のご検討をさせて頂きたいと考えております。 需要が少なくても安く作れる製造方法を考慮した上での設計を行い、コストダウンを図り、ご要望にお答えしご満足の頂けるものづくりに励みたいと思います。例えば、最近のヒカリドロップはかなり軽量となっており、風圧加重の計算の仕方も変わってくるかもしれません。 このようにあらゆる可能性を追求しながら、今後も引き続き魅力的なスカイツリーにあやかり利便性のよい高上金物の開発に臨みたいと思いますので、NTT様、工事会社様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 |
以上 |