記事提供:㈱大栄製作所 2015.12.25 |
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●気が付かないうちに・・・ | |||
私たち人間を含め身の回りにあるものは、どんなものでも時間とともに劣化・老化・老朽化し、やがて使用に耐えなくなり寿命に至る運命です。永遠に不変なものと思われがちな日本のシンボルであり、世界遺産でもある「富士山」にしても、人間の時間軸と地球の時間軸の長さの違いはありますが、確実に形を変えてきています。例を挙げれば富士山の西側斜面に「大沢崩れ」という大きな谷があります。これは、読んで字のごとく崩れている場所で、この谷では毎日のように少しずつ崩落が起きています。崩落を防止することができなければ、何百年か経過すれば「富士山」の姿は、変わってしまっているでしょう。 私たちも年齢を重ねていくうちに、顔ではしわやシミが出てきますし、腰や膝が痛くなったり等老化の現象が現れてきます。例えば、ある程度の年齢になった仲間同士が久しぶりに会った場合、過去の記憶にある姿からの変わりように、お互いびっくりすることも多いのではないでしょうか? シェルターも同様で一度設置されてしまうと、何か装置のトラブル等が無い限り点検されることが少なく、気が付いたら下の写真のような有様になっていることが多いものと思います。 |
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また、顔にできるシミのように表面は部分的な錆のように見えても、その下では錆が内部に進行していることが、多々見受けられます。下の写真がよい例で、素人目には表面にしか錆が発生していないように見えますが、表面の鋼板を開けてみればシェルターの土台まで錆が進行しています。 |
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シェルター側面外観状況 シェルター側面錆発生部を開けた状況 |
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このような状況では、表面の補修だけでは長持ちする製品も寿命を早めてしまうことになります。 |
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●こまめなお手入れが肝心 | |||
女性の場合など、美白化粧品を使用してシミ・そばかすが広がらないように、更には願わくばシミ・そばかすを消し去るべく毎日のお手入れを行っている方が多いと思います。また、病気予防では、毎年健康診断や人間ドックを受けて、がんやその他の病気になっていないか、はたまた病気になりそうな兆候はないか等を調べて、早期治療早期治癒を心がけている方も多いと思います。 シェルターも同様で、毎日とは言いませんが定期的に点検と行うことにより、表面にできた傷や塗装の剝れや汚れの付着等を早期に発見して、補修することがシェルターの寿命を延ばすキーポイントになります。 私たちシェルターメーカーとしては、新規にシェルターを納めた時に保守点検の目安を取扱説明書に記載しております。 |
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このような点検要領に基づいて点検を行い、部分補修や全面塗装を計画的、かつ継続的に実施していけば、シェルターの寿命を50年100年と延ばすことが可能となります。 |
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●補修はプロにお任せ! | |||
私たちの身近で錆が気になるものと言えば、「車」と思われる方が多いのではないかと思います。今では表面が錆びだらけの車はめったに見ませんが、よく狭い道で対向車と交差しようとして、路端の電柱に車の側面をこすったり、スーパー等で隣の車にボディに傷をつけられことが、ままあるかと思います。こういう時にすぐに傷を補修すれば、錆に移行することを予防できますが、そのまま放置し、傷口が変色してきてからタッチペイントで補修しても、時間が経つにつれて錆がぶり返してきたということを経験された方も多いのではないでしょうか? |
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シェルター側面錆発生部を開けた状況 補修板による補修を施工 | |||
シェルターのプロの目で点検メンテナンスすることが、シェルターの寿命を延ばす最善の方法です。 |